期待の”オンダ”効果





Italy~Como

新しい年を迎え、クリスマス前から1月6日の公現祭の休日まで続いたお休みが終わり、やっといつものリズムにもどりつつあります。クリスマスが過ぎる慌ただしい時期の後は、ゆっくりとお休みをして、平常業務が軌道にのる1月の中旬過ぎにセール商戦が始まるのが通常のパターン。しかし、ここ数年は変わり、元旦明けるとすぐセールがはじまるようになりました。今年は元旦の次の日からセールがスタート。全体の売り上げが落ちたことで、シーズン最後の売り上げを狙った必死の作戦で、引き続く経済難の影響を強く反映しているようです。こちらの習慣ではクリスマスの飾りも1月6日の休日まで飾っておくのが通常ですが、12月にキラキラと町並みを彩っていたクリスマスツリーやリースの飾りつけも、クリスマスが過ぎると疲れたかのように見え始め、ライトアップされている町並みの輝きもなんだかくすんで見えるような錯覚に陥ります。新年と共に心機一転は必要だと思うのですが……。

今年こそは景気回復に期待したいイタリアに新年早々活力をいれるかのように”日本から到着した新風”と、ニュースで連日取り上げられた”オンダ”。そのオンダとは一体何か?というと、アルファベットの”H”は発音しないイタリア語のためオンダ(HONDA)と呼ばれるのは、自動車メーカーのホンダではなくセリエAの名門サッカーチームACミランに入団した日本人サッカー選手のケイスケ・ホンダのことでした。

イタリアに住むようになった10数年前はまだパナソニック、ソニー、ホンダ、トヨタ等、日本を代表するメーカーの製品がヨーロッパ市場を陣取っていましたが、近年家電ではサムスン、車ではキアやヒュンダイと、日本ではあまり馴染みのない韓国のメーカーがマーケットの主流へと変わりつつあります。付加価値の高い製品へと移行した日本企業の意図的な戦略の結果なのかも解りませんが、一消費者としてはすっかり影がうすくなった日本製品の位置づけに寂しいものを感じます。ビジネス市場では苦戦する日本の輸出ですが、国際市場での存在感アップに貢献するのが世界舞台で活躍する日本人スポーツ選手の存在です。アメリカではメジャーリーグ、そして、イタリアではサッカーのセリアAで活躍するスポーツ選手の存在が海外市場での輸出成功例として、日本の誇りと期待をもたらしてくれる、そんなふうに感じます。

”ケイスケが加わることでチームのエンジンにガソリンを注いでほしい”、と車のホンダを文字ったようなスポーツ紙の解説、そんな期待を背負った本田選手の可能性はACミランにとって何かというと、ここ数年リーグ戦の勝利をのがしており、今年はヨーロッパを代表するチームが出場するチャンピオンズリーグの出場さえも怪しく、立て直しが必要。アタック陣営の負傷者が多いため、本田は今は新戦略としての出番が期待されます。しかし、その反面サッカーはチームスポーツ。まずはチームの中でのポジションを確立し、レベルの高いアタック陣営の中で頭角を表すのはを並大抵のことではありません。クラブ経営者の狙いは選手としての価値だけではなく、熱烈な日本人ファンを募るためのマーケティング効果を期待してのこと。だから、客寄せのために呼んでもらったのではない事を印象づけるのには相当の努力とプレッシャーに勝ち抜く忍耐が必要なのです。なんて!いかにも解ったようなコメントを書いておりますが、サッカーというと日本人選手の長友と、サッカー以外でもいつも話題豊富なバロテリの存在ぐらいしか知らない私の持論ではなく、ミランの強敵インテルファンの16歳の息子の見解でした(笑)!私としては華やかに活躍して、”オンダ”と聞くとちょっとでもいい気持ちになるような、そんなオンダ効果を期待したいです。


コモ湖の冬景色コモ湖の冬景色

クリスマス後の街中が寂しい様子クリスマス後の街中が寂しい様子
ホンダ・マニアという見出しで本田選手の到着を紹介したスポーツ紙の一面”ホンダ・マニア”という見出しで本田選手の到着を紹介したスポーツ紙の一面普通紙にも本田選手がミラノの一等地に家を探しているとの紹介普通紙にも本田選手がミラノの一等地に家を探しているとの紹介

本田選手の入団を記念してデザインされたロゴ本田選手の入団を記念してデザインされたロゴ

昨晩の試合の記事を読む近所の床屋さん昨晩の試合の記事を読む近所の床屋さん

入団後初ゴールを決めた翌朝ニューススタンドで売っていた雑誌の表紙入団後初ゴールを決めた翌朝ニューススタンドで売っていた雑誌の表紙

日本チームの監督ザッケローニのインタビュー記事日本チームの監督ザッケローニのインタビュー記事

ライター紹介

ただの知代(ただのちよ)
イタリア在10年、大学生の長男筆頭に下の二人は男女双子の三人の母親です。
お料理も大好きですが、クッキングよりも食文化に興味もっているので、そんなことをテーマに書くのが好きです。

イタリア、コモ市。
コモ(Como、コーモとも)は、人口83,016人のイタリア共和国ロンバルディア州コモ県のコムーネの一つで、コモ県の県都である。
コモ湖を通じてスイスに接している。絹の産地として有名。


「”コモ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新 2012年8月30日 (木) 12:50
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