イタリアの食卓でも注目のオーガニック、0km産地直送市場





Italy~Como

長生きの秘訣はもともともっている遺伝的なものから、環境、規則正しい生活習慣などにあると言われています。
世界有数の長寿国を誇る日本とイタリア。この二国の共通点は、食生活に対しての健康意識の高さにあるように思われます。実際、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ海の幸や野菜類を中心とする両国の食事が長生きに貢献していることは確かなようです。

イタリアでは食卓に野菜類がふんだんに取り入れられますが、それ以外にも〝アルボリオ〟に代表されるお米等の穀物類、くるみや松の実等のナッツ類、ポルチーニなどのキノコ類などイタリアでよく料理に使う材料には、健康な体を作る必要栄養源がたくさん含まれています。近年では、無添加&無農薬の野菜だけではなく、自然に生えている植物や花を採集し調理する〝foraging=フォラジング”〟も注目を集めています。これは、昔の人々の知恵を見直したものです。野菜への意識はとても高く、かつ繊細です。レタス類を例に挙げると、メニューの内容によりレタスの品種を選び、葉っぱも使い分けます。このことを私はイタリアに来てはじめて知り、習いました。また、材料そのものの味を引き出すことを意味する日本語の〝旨味〟と言う言葉はイタリアではそのまま〝umami〟と引用され、料理の基本として料理雑誌などでも紹介されていますし、〝BIO〟と明記されたオーガニック栽培の食料品も、割高ですが人気です。

ヨーロッパでは路上マーケットをよく目にします。曜日別に内容や場所が違うマーケットが開催されますが、コモでは街中からちょっと離れた場所で毎週土曜日の朝に「バイオマーケット」とよばれるマーケットが開催されます。ここでは、生産者直売の無農薬の野菜やフルーツだけではなく、〝0km圏内の生産品即売〟が行われます。輸送にかかる時間を最小限におさえて運ばれるミルク、チーズ、パンなどは、鮮度が高いだけではなく、地元産の販売の促進となり、運送費も抑えられているのでローコストで環境にも負荷をかけないのでいい事づくめ。でも、土曜日の朝このマーケットにわざわざ出かける一番の目的は、季節の節目ごとに変化する旬のかわりものに出会えることです。

たまたま訪れたこの日は食料品だけではなく、年に何回か行われる特別出店が開催されていました。環境に優しい自然の素材を染料にしたサンダル等の履物やヘンプの布の衣類等の出店に人が集まっていました。もともとこういう部類の商品は何となくアンチ・ブランド志向好みのヒッピーファッションを想像しますが、イタリア産はデザイン的によく、なかなかの品揃えでした。さすがイタリアです。

季節に敏感な食生活をおくるイタリアで暮らし、0kmの地元支援を支持していると、12月にわざわざコスタリカから空輸したパイナップルを食べる必要があるのか改めて考えさせられます。と、いいながらどうもイタリア人にとってはパイナップルは別で、エキゾチックな高級品の代表のようです。大切なお客さんへのおもてなし一品として家庭でもレストランでもよく登場します。季節関係なく日本人が贈り物として10,000円のメロンをわざわざ贈呈するのと同じように、そんな見栄をはるところもどうもイタリアと日本の変な共通点のようです。


路上マーケット1
地元産のチーズ、添加物などを使用しない農家で作ったサラミなども売っています

路上マーケット2
オレンジのテントが目印のマーケット

路上マーケット3
豆類など穀物類、ボトルにつめられた自家製ソースなど常備品のスタンド

路上マーケット4
一番の人が集まるのは野菜のスタンド

路上マーケット5
自然の染料で染められた靴などを売る特別出店

路上マーケット6
夏の間は自家栽培も人気ですので葉っぱ類の苗もうっています

路上マーケット7
オーガニックな素材を使用したパン、日持ちもします

ライター紹介

ただの知代(ただのちよ)
イタリア在10年、大学生の長男筆頭に下の二人は男女双子の三人の母親です。
お料理も大好きですが、クッキングよりも食文化に興味もっているので、そんなことをテーマに書くのが好きです。

イタリア、コモ市。
コモ(Como、コーモとも)は、人口83,016人のイタリア共和国ロンバルディア州コモ県のコムーネの一つで、コモ県の県都である。
コモ湖を通じてスイスに接している。絹の産地として有名。


「”コモ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新 2012年8月30日 (木) 12:50
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