イタリア版ちゃんこ風スープのミネストローネ





Italy~Como


野菜
基本になるのはタマネギ、セロリ、人参。今回は炒めるとあま味が出て美味しい西洋ネギのリーキもいれました。

雲の合間から太陽が覗く冬日向の日中、「やっと春?」と錯覚しそうな期待はウラハラに、朝夕は変わらず氷点下の日が続く2月のコモはまだ寒いです。
日本人ならばそんな真冬日は鍋を食べて体を温めたいものですが、イタリアでは鍋の代わりにスープが登場します。

イタリア語で”スープ”のことを直訳すると”ズッパ”と言い、日本でもイタリアン・レストランでは馴染みの言葉です。
言葉にこだわりをもつイタリア人の友人いわく、本来”ミネストラ”と言う言葉が一般的に知られたスープのことで、家庭内でいただくスープは“ミネストラ”と呼ぶのが正しいのだそう。
多分その“ミネストラ”が語源となり“ミネストローネ”と呼ばれるようになったのでは?と想像します。


キャベツ

冬の野菜のキャペツ。これは葉にシワシワがあるキャベツでイタリアにきて初めてみましたが、去年日本に帰国した祭、普通のスーパーでもみかけてビックリ。さすが日本!

ミネストローネは簡単にいうと野菜スープ。
ミネストローネに入れる野菜の基本は、細かく刻んだタマネギと人参とセロリですが、地方や季節によって異なります。

例えば、”ペストジェノベーゼ(バジルの葉っぱをペースト状にしたもの)”の発祥地である地中海沿いの港町ジェノバでは、このジェノベーゼを出来上がりのスープに加えます。
加えて入れるお豆も、冬は乾燥してもどした物を使いますが、春になると採りたてのそら豆などが使われます。

季節感にうるさい人は、春野菜が出始める頃こそがこのスープの季節であると言いますが、我が家では、寒い冬に体を温めるぬくもり料理として頻繁に登場します。
我が家のミネストローネの隠し味は、パルメザンチーズの端。本来なら捨てられるワックスの部分の端をいれ、グツグツと3時間ほど煮込みます。
チーズの味がスープに十分浸透したら、最後にこの部分を捨てて出来上がりです。


いんげん
冷蔵庫の残飯整理も兼ねて
残っていたインゲンもいれちゃいました

チーズの端
パルメザンチーズの端、隠し味に加えます

できあがり
ポテトとお豆も加わり出来上がりのスープ

イタリア語ではごちゃごちゃになった状況や状態のことを、いろんな物が入り交じったスープにたとえて「これは全くのミネストローネだね」と表現したりします。イタリア人にとって、“ミネストローネ”は毎日の生活に密着した代表料理なのです。日本のちゃんこ鍋と同じようにいろんな味が交じる程より美味しくなるこのスープなのです。

そんなわけでイタリア版ちゃんこ風スープと改名させていただきました!


ライター紹介

ただの知代(ただのちよ)
イタリア在10年、大学生の長男筆頭に下の二人は男女双子の三人の母親です。
お料理も大好きですが、クッキングよりも食文化に興味もっているので、そんなことをテーマに書くのが好きです。

イタリア、コモ市。
コモ(Como、コーモとも)は、人口83,016人のイタリア共和国ロンバルディア州コモ県のコムーネの一つで、コモ県の県都である。
コモ湖を通じてスイスに接している。絹の産地として有名。


「”コモ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。
最終更新 2012年8月30日 (木) 12:50
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