リサイクルの取り組み





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分別された街中のゴミ

6月の初旬、遅ればせながらコモ市内で分別ゴミ制度がスタートしました。新しい取り込みにはどうしても問題がつきまとうもの。分別のルールをよく把握できずゴミが混ざっていたり、市から頒布された分別用器を保管する場所の確保等、混乱が多数発生、新聞にも喧々囂々とリサイクルの取り組みへの非難が集中しました。

道幅の狭いヨーロッパの旧市街では、ゴミの収集をするのには工夫が必要です。特に夏の観光シーズンピークのこの時期、一番のネックは飲食店との関係。夏は道にテーブルを出して、”al fresco・アル・フレスコ(野外)”で食事をするのがヨーロッパの習慣、飲食中の近くにゴミが山積みに出されるとなると、見た目も悪いし、匂いが漂うのはたまったもんではありません。

ヨーロッパの夕食は遅く、イタリアでも通常20:00以降が夕食の時間です。と、なると飲食が終わる真夜中過ぎにゴミを出すのは、レストランはともかく市民にとっては不都合です。





夏のこの時期、野外コンサート、シネマやパーフォーマンスが町のピアッツァ(広場)で開催されます。
先日も音楽パフォーマンスを観覧中こんなハペニングに遭遇。開催時間の18:00ちょっと前夕立ちが降り、雨雲を気にしながらやっとスタートしたパフォーマンスが軌道にのりはじめた頃突然、そばでゴミの収集トラックが瓶、ガラス用の入れ物をひっくり返す音。機敏をきかして突然の音をコミカルに寸劇にくみいれて笑いをさそってましたが、真面目なパフォーマンスだったらそれこそ気の毒な結末になりそうでした。

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野外パフォーマンスのそばでも集配トラックが作業する音が聞こえてきました。

イタリアではゴミの集配はどうしても論争がつきまとうもの、なぜかというとその影に常に暗黒組織の存在があるからといわれてます。ゴミ問題の解決に同意できず、街中に溢れるナポリ市のゴミの山の映像は海外でも広くニュースになりますが、幸い今のところ北イタリアではそこまで執着しておらず、自治体と市民のギクシャクとした関係は別として、ゴミ分別への取り組みは前向きに進んでいます。
つい先日市民の不満を反映して、レストランの収集時間を19:00から23:30に遅らせることが発表されましたが、新しい制度がスムーズに稼働するのははまだまだ調整と模索が必要と思われます。

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ゴミのそばに設置されたレストラン。

市民の心がけとしてはリサイクルの精神は実行することはもちろん、それと同時にゴミの量を減らす事も必要。イタリアでも何年前から買い物にはプラスチックのバッグではなく、自前のバッグを使用することを促進するため、プラスチックのバッグは有料になりました。ギフトラップは別として、包装も極力簡単、丁寧ではなくても物が痛まなければ十分、そんな一昔風の包装が主流です。

日本では物のラッピング技術がアートに近いとは大げさかな言い方かも解りませんが、細かい配慮がされているのはありがたいとは言え、自宅用の買い物にも過剰包装されるのにいつもビックリします。狭い場所での分別ゴミの制度をスムーズに実行する上では、日本の制度から学べる知恵があるような気がしますが、反対にゴミの量を減らす上で包装の習慣を見直すところは、日本が他国から学べるこのもあるのでは、そんな印象をうけました。

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フレッシュパスタを買ったらこんな簡単なラッピングです。

ちなみに夏休みを利用して遊びにきたアメリカ、ワシントンD.C.に住む友人によるとワシントンD.C.では分別制度がまだないそうです。それを聞いて唖然。イタリアの人口の約5倍もある先進国のはずのアメリカでもまだ実践できていないゴミ問題。

まだまだ課題は残されていても解決にむけた骨子となる対策が取り入れられている日本とイタリアは少なくてこの問題に関してては、少しは先を歩んでいるようです。


ライター紹介
ただの知代(ただのちよ) イタリア在10年、大学生の長男筆頭に下の二人は男女双子の三人の母親です。 お料理も大好きですが、クッキングよりも食文化に興味もっているので、そんなことをテーマに書くのが好きです。

イタリア、コモ市。 コモ(Como、コーモとも)は、人口83,016人のイタリア共和国ロンバルディア州コモ県のコムーネの一つで、コモ県の県都である。 コモ湖を通じてスイスに接している。絹の産地として有名。 「”コモ”」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』より。 最終更新 2012年8月30日 (木) 12:50 URL: http://ja.wikipedia.org/