いただきますレポート〜何故、和食文化を保護・継承するのか?





2013年、和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。そして「和食」文化の保護・継承プロジェクトのシンポジウムと日本全国こども郷土料理サミットが11月24日に開かれました。washoku01
何故、今「和食」を継承しようとする動きがでているのでしょうか?
その背景には日本の食、そして文化が次の世代に受け継がれていないという状況があります。

朝ご飯を食べない、ごはんとみそ汁を食べる事が激減している、家族一緒で食べる食事が減っている、ごはんと一緒におかずを食べることができない子ども達など、今回のシンポジウムでは現在の家庭の食育、いまの子ども達の「食」の危機的状況が浮かび上がりました。

旨味は新生児でもわかるが、私達が美味しいと感じるこんぶやかつおダシなどの匂いは教えないと子ども達には伝わりません。「美味しい」と感じる「におい」は遺伝的に伝わるものでなく、経験のなかで覚えていくものだそうです。現在、ごはんやみそ汁を食べる事が激減している状態が続くと、こんぶ、かつお、みそ汁の匂いよりもフライドポテトのような油の匂いに「美味しい」と感じる社会になるのではないでしょうか。

つまりそれは日本人の顔かたちをしていても、西洋の味覚をもった世にも奇妙な新・日本人が誕生するという事なのだと思います。食、そして文化が継承できなければ、日本人そのものがいつの日か絶滅していくのでは感じさせられました。

すべての鍵は家庭、そして親にあるのではないでしょうか?子どもを立派に育て上げる事、その基本は家庭の食からスタートするのだと思います。

ゲストの羽田美智子さんの「私にとっての和食とはおふくろの味だと思います。そして死ぬ前に食べたいと思う食はきっと母の料理だと思います」というコメントがとても印象的でした。

ビデオはその時のダイジェストです。20分ほどと少し長いですが、是非見て頂ければと思います。washoku02

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